(株)FCEさま(東証9564)の導入事例
2025/08/12
ミエルカメンテで管理会計を大幅に効率化。複雑な数式構成やExcelのエラー対応を極小化し、より付加価値の高い業務にリソースを集中できるように。
企業名称: 株式会社FCE(東証スタンダード市場上場 9564)
該当業種: DX推進事業、教育研修事業、出版事業
企業規模:売上高約50億円
ご支援内容:管理会計業務改善
<インタビュー対象者さま>
・取締役 コーポレート本部 本部長 加藤さま (公認会計士)
・コーポレート本部 経営企画グループ 丸井さま
DX推進事業、教育研修事業、出版事業を主力とする東証スタンダード市場の上場企業
株式会社FCEは東京都新宿区に本社を置き、RPAツールのRPA Robo-Pat DXの販売・運用支援を中心とする「DX推進事業」、企業の研修やコンサルティングといったHR分野と学習塾や学校等へのサービス提供を行う教育分野を併せた「教育研修事業」、世界的ベストセラー『7つの習慣』の出版提供を行う「出版事業」の3つの事業を主力とする、東証スタンダード市場に上場する企業です。
事業成長による各事業部の変化・増加に伴い、管理会計制度の改善が急務に
弊社には各事業部の責任者が隔週で集まり、3か年先までの損益状況について会議する場がございます。
私たちはこの会議に向け、複数の事業部の損益を隔週で集計し、算出された数字を基に異変が出ていないか等の分析を行います。
しかし、企業成長に伴い新規事業部の増加や新サービスのリリース、組織体制の変更もあり、いつの間にか”正確に集計すること”に多くの時間を要する状況になっていました。
本来の業務である”分析”に時間を使うためには、会社の変化・成長に耐えうる管理会計制度の構築が必須だったため、様々なシステムの検討を始めました。
その検討を進める中で、ミエルカメンテのサービスの1つである「モダンExcel」を活用した管理会計業務改善を知りました。社内のPCに標準搭載されているMicrosoft Officeを活用し、既存の管理会計制度を活かしながら業務効率化ができることに魅力を感じ、契約を行うことにしました。
現状の業務フローや課題点について正確に把握し、将来の改善イメージを具体化
業務改善にあたっては、現状の業務フローや課題点について、実際の既存帳票を用いながら丁寧にヒアリングや分析を行っていただきました。 私たちが最も課題として感じていたのは、制度改善に伴う移管工数でした。
管理会計制度を改善するには、私たちだけでなく各事業部の責任者の時間を一定数確保いただく必要があります。また私たちも他の業務があるため、移管に大幅な工数をかけることがかなり難しい状況でした。
さらには、システムを入れても年間数百万かかり、かつ企業の実態に合わせた運用ができなくなる事態も容易に想像できました。
この課題感に対しミエルカメンテ様からは、「現行の管理会計制度を活かしつつ、工数を削減し、企業成長に耐えうる制度を構築できます」という、当時の私たちからするとあまりにも都合がいいご提案をいただきました(笑)
正直この段階では、本当にそのような改善が高いレベルで実現できるのかと半信半疑な部分もありましたが、結果的にその心配は無用だったといえます。
見たいデータが一目で確認でき、移管工数・集計工数も大幅に削減
完成した新たなツールを見た第一印象は、「こんなものを求めていた!」というものでした。見たい情報が数字とグラフで綺麗に表示され、パッと見ただけで会社の状況が理解できました。
最初こそ、エクセルファイルの仕組みや使い方を理解するのに少し時間を要しましたが、使用方法の詳細なマニュアルやそれを説明した解説動画なども納品してくださり、すぐにツールが手に馴染むようになりました。
また課題に感じていた移管工数についても、現行の仕組みをうまく活かしてくださり、数字のコピペだけで完了してしまうという衝撃的な内容でした。 さらには、これまでかなりの時間を要していた事業部の追加や変更対応においても、3分の2以下の時間で出来るようになりました。
「これでもう、原因不明の数式エラーや複雑な作業をしなくてよくなった」と社内で安堵の会話をしたことを覚えています。
保守運用を通じ、周辺領域の効率化や、自律的運用体制の構築を進めていく
開発が完了した後の保守運用フェーズにおいても、現場導入を行うにあたり生じる様々な改善要望に迅速にご対応いただいていると感じます。
事業部の責任者からも、「これならすぐに移管できそう」「思ったより移管に時間がかからず、事業戦略に集中できそう」といったコメントをもらっています。
導入を中心で進めた部下の丸井(新卒3年目)の評価も社内で上がっているように感じます。
今後は、関連業務など周辺領域のさらなる効率化や、モダンExcelスキル自体の研修を開催いただくなどして、今回作成いただいたツールを極力自律的に運用していける体制作りを行っていきたいと考えており、ミエルカメンテ様にはそのようなアフターケアについても丁寧なご支援を期待しています。